西国三十三所巡り+京都観光ルート:地下鉄・徒歩・タクシーでめぐる半日旅【晴明神社〜六角堂】

おでかけログ

今回は、西国三十三所巡りを目的に、京都市内を半日で巡る小旅行をしてきました。
訪れた日は2025年11月2日(日)・三連休のなか日
お天気にも恵まれ、観光客は多かったものの、どのスポットも混みすぎずスムーズに回れました。

訪問ルート(所要:約3時間半・13:00〜16:30)

  • 晴明神社(陰陽師・安倍晴明ゆかりの神社)
  • 一条戻り橋(“黄泉がえり”伝説の橋)
  • 京都御苑(紅葉シーズンにおすすめの散策スポット)
  • 革堂行願寺(西国三十三所 第19番札所)
  • 六角堂(華道発祥の地・第18番札所)

地下鉄、徒歩、タクシーを組み合わせて巡るルートで、京都駅を出発してから約3時間半。
西国三十三所の札所巡りに加えて、京都らしい歴史と自然を感じる一日になりました。
この記事では、実際のルートや各スポットの見どころ、アクセス情報をまとめてご紹介します。

晴明神社:安倍晴明公を祀る京都屈指のパワースポット

アクセスと所要時間

  • 13:10 京都駅発
  • 13:20 地下鉄「今出川駅」着 → 徒歩約15分
  • 13:40 晴明神社到着(滞在約20分)

境内は観光客がほどよくおり、混雑は気にならない程度。写真撮影もお参りもスムーズにできました。

神社の概要

京都の晴明神社は、平安時代中期に活躍した陰陽師・安倍晴明公を祀る神社です。1007年(寛弘4年)、晴明の死後2年目に一条天皇の勅命により、晴明の屋敷跡に建立されました。古くから「魔除け」「厄除け」のご利益で知られ、多くの人々が訪れる人気の神社です。

見どころ

  • 五芒星(ごぼうせい)の意匠
    境内の随所に見られる五芒星(晴明桔梗)は、晴明公の象徴であり、魔除けの印として信仰されています。お守りや御朱印にも描かれ、ファンから「晴明推し」の聖地としても人気です。
  • 晴明井(せいめいい)
    晴明が念力で湧かせたと伝わる霊水。湧出口の方角は、その年の恵方を向くように毎年変えられます。病気平癒や開運のご利益があるとして、ペットボトルに汲んで帰る参拝者も多いです。
  • 厄除桃と御神木
    境内の「厄除桃(やくよけもも)」は、触れることで厄を祓うと伝えられるパワースポット。さらに、樹齢300年を超える御神木が静かにそびえ、清らかな空気に包まれています。
  • 式神像と一条戻橋の伝承
    晴明が式神を使役したとされる「式神像」や、すぐ近くにある「一条戻橋」は陰陽道ゆかりの地。戻橋には“死者が蘇る”という伝説も残っており、歴史好きには見逃せないスポットです。

📍 晴明神社
住所:京都市上京区堀川通一条上ル晴明町806
営業時間:9:00 – 17:00
アクセス:地下鉄今出川駅より徒歩約15分
料金:無料
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一条戻橋:あの世とこの世をつなぐ伝説の橋

晴明神社から徒歩10分ほどで到着。
平安時代に築かれた橋で、「死者が黄泉から戻った」という三善清行の逸話が名の由来とされています。

鬼女伝説や渡辺綱の鬼退治など、数々の物語の舞台でもあります。
晴明神社の境内には、旧・一条戻橋の親柱が展示されており、合わせて見ておくとより歴史が深まります。
現在の橋は1995年に架け替えられ、堀川沿いは散策路として整備されています。

📍 一条戻橋
住所:京都市上京区主計町一条通り
営業時間:24時間
アクセス:晴明神社から徒歩約10分
料金:無料
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京都御苑:自然と歴史が調和する癒しの空間

アクセスと所要時間

  • 14:20 一条戻橋出発 → 徒歩約10分
  • 14:40 京都御苑・中立売御門着(滞在約20分)

苑内は広々としており、観光客がいても混雑を感じません。
砂利道が多いため、歩きやすい靴が◎。緑が多く、季節ごとの表情を楽しめます。

見どころ

秋にはモミジやイチョウが美しく色づき、紅葉の見頃は11月中旬〜12月上旬
平安時代から明治初期まで天皇の御所だった「京都御所」や、池泉回遊式庭園「御池庭」など、皇室文化を今に伝える歴史的空間です。

📍 京都御苑
住所:京都市上京区京都御苑3
営業時間:24時間
アクセス:地下鉄「今出川駅」徒歩すぐ
駐車場:苑内に2か所(有料)
料金:無料
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中立売御門

革堂 行願寺:西国三十三所 第19番札所

アクセスと所要時間

  • 14:40 京都御苑出発 → 徒歩約25分
  • 15:15 行願寺到着(滞在約15分)

寺院の概要

革堂行願寺は、京都市中京区・寺町通沿いにある天台宗の寺院で、正式名称は「行願寺(ぎょうがんじ)」です。
寛弘元年(1004年)、元狩人の行円上人によって創建されました。母鹿を射止めたことを悔い、鹿の革をまとって仏道を志したことから「革聖(かわひじり)」と呼ばれ、この寺も「革堂」と親しまれるようになりました。

本尊は千手観音菩薩で、西国三十三所観音霊場の第十九番札所です。創建以来、火災や戦乱を経て移転を繰り返しましたが、江戸時代に現在の寺町通に再建されました。
京都の中心部にありながら、境内は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、観光途中の休憩やお参りにもおすすめです。

見どころ

  • 西国三十三所 第十九番札所
    長い歴史をもつ札所で、巡礼者にも人気。秘仏の本尊・千手観音像の代わりに、お前立ち像を拝観できます。
  • 都七福神の寿老神堂
    長寿や福財、子宝のご利益があるといわれています。七福神めぐりの一つとしても訪れやすい寺院です。
  • 愛染堂で良縁祈願
    恋愛成就・夫婦円満・良縁成就にご利益がある愛染明王を祀っています。毎年6月末には護摩法要が行われ、多くの参拝者でにぎわいます。
  • 夏の風物詩「幽霊絵馬」
    毎年8月に公開される幽霊絵馬は、この寺の名物。江戸時代から伝わるとされ、怖さよりも不思議な優しさを感じる絵柄が特徴です。
  • 猫の寺としても人気
    境内では地域猫がのんびりと暮らしており、訪れる人の癒しになっています。猫好きの観光客にもおすすめです。
  • 御朱印と四季の花
    御朱印は墨文字が力強く、美しい印影が特徴。初夏の紫陽花、蓮、秋の藤袴など、季節の花も見どころです。

📍 革堂 行願寺
住所:京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町17
営業時間:7:00 – 17:00
アクセス:京阪「神宮丸太町駅」徒歩約10分
料金:無料
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六角堂(頂法寺):西国三十三所 第18番札所

アクセスと所要時間

  • 15:35 行願寺出発 → タクシー約10分
  • 15:45 六角堂到着(滞在約25分)

寺院の概要

六角堂(ろっかくどう)は、京都市中京区・烏丸通沿いにある天台宗系単立寺院で、正式名称は「紫雲山 頂法寺(しうんざん ちょうほうじ)」です。
聖徳太子が587年に創建したと伝えられ、京都市のほぼ中心に位置することから、古くから「京都のへそ」とも呼ばれています。境内には実際に「へそ石」と呼ばれる石があり、街の中心点を示しています。

本堂が六角形という珍しい建築をしていることから「六角堂」と呼ばれています。西国三十三所観音霊場の第18番札所で、本尊は如意輪観音菩薩。華道の発祥地としても知られ、華道家元「池坊」が代々住職を務めています。
烏丸御池や四条烏丸から徒歩圏内で、観光や買い物の途中に立ち寄りやすいアクセスの良さも魅力です。

見どころ

  • 六角形の本堂建築
    本堂が六角形という珍しい形をしており、ビル街の中でもひときわ存在感を放ちます。隣接する「池坊ビル」の展望エレベーターからは、屋根の六角形を上から眺めることができ、建築の美しさを堪能できます。
  • 聖徳太子ゆかりの池「太子堂の池」
    聖徳太子が沐浴したと伝えられる池が境内にあり、そこでは白鳥が一年中ゆったりと泳いでいます。この池が「池坊(いけのぼう)」という名前の由来になったともいわれています。
  • 多くのお地蔵さまとの出会い
    境内には「わらべ地蔵」「一言願い地蔵」など、さまざまなお地蔵さまが点在。ひとつひとつ表情が異なり、見て回るだけでも楽しい癒しのスポットです。
  • 縁結びの柳
    縁結びのパワースポットとして人気が高く、良縁を願う人々が訪れます。柳の枝におみくじを結ぶと、縁が結ばれるといわれています。
  • 鳩みくじとお守り
    可愛らしい鳩をモチーフにした「鳩みくじ」は、運勢を占うだけでなく、持ち帰って飾る楽しみもあります。小さな置物としても人気です。
  • 華道発祥の地「池坊」
    六角堂は華道の発祥地としても知られ、境内には池坊家元の建物があります。いけばなの精神が息づく場所として、文化的にも価値の高い寺院です。
隣接する「池坊ビル」の展望エレベーターから見た六角堂本堂

📍 紫雲山 六角堂 頂法寺
住所:京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
営業時間:6:00 – 17:00
アクセス:地下鉄「烏丸御池駅」徒歩約3分
料金:無料
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まとめ:地下鉄×徒歩×タクシーで無理なく巡る京都半日旅

この日は午後からの短時間ながら、
晴明神社 → 一条戻橋 → 京都御苑 → 行願寺 → 六角堂
という流れで、信仰・歴史・自然をバランスよく楽しむことができました。

京都は名所が多く、バスでの移動が混み合うこともありますが、
地下鉄と徒歩+タクシーの組み合わせなら、ストレスなく巡れます。

西国三十三所巡りの途中で少し観光を加えたい方にもぴったりのコースです。

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